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国際離婚条約（ハーグ条約）

国際離婚条約とは、別名ハーグ条約といいますが、この条約は国際結婚した方が離婚の際に二人の子供を将来どのように養育していくかをきちんと話合われずに、一方の親が無断で子供を国外に連れ出してしまうケースが多く問題になっています。このような問題を国家間で円満に解決するための条約です。

国際離婚条約の加盟に動き出した

子どもを元の居住国に戻し、面倒をみる者をその地の手続きに従って決める。このような一定のルールを国家間で了解し円満に解決しようとするものです。
日本では現在国際離婚条約には加盟していませんが、加盟する方向で国内法を整える作業が法制審議会で始まっています。

問題は

問題は、元の国に子どもを送り返すことが子の福祉に反する時にはどうするかです。例えば夫の暴力や迫害から逃れるための日本人妻が子と一緒に帰国した場合でも元の国に送り帰すかです。

国内法の整備に当たって

政府は閣議了解の際に次のようなケースは元の国に帰すことを拒否できることを法律に盛り込むことを確認しました。

• １　子が夫から暴力を受けた。
• ２　子の心に著しい傷を残すような暴力を、夫が妻に振るった
• ３　経済的事情などから妻が子に同行できず、現地で子の世話をする適当な人がいない。

しかし、逆のケースとして日本国内に住んでいた夫（妻）が勝手に自国に子を連れ帰ってしまうというケースがあります。このような場合も想定し、バランスのとれた法整備が必要といえます。

そんなときのために

国際離婚に問わず、離婚する方が増えています。その離婚原因は多くは性格の不一致ですが、夫の暴力、暴言、生活費を渡さない等の離婚理由も少なくありません。
このようなことから嫌な話ですが、これからは結婚した際、もしこのような状態に自分がなってしまいましたら暴力を受けた日時、被害状況の写真、必要に応じて医師の診断書を取っておく、暴力を受けた理由等をメモで良いので記録しておくくらいの気持が必要です。
このような資料があるとないとでは、離婚の際の条件が大きく変わってきます。
また、結婚の際に心配な事項を話し合い、それをきちんと契約をしておくこともいいでしょう。

こんな方もいます。

結婚の際に女性方が相手の男性に浮気をしない。暴力を振るわない。と約束して結婚しました。結婚数年後に夫が浮気をし、暴力を振るいました。それを理由に離婚しますといって離婚された方がいました。
夫婦のどちらかが夫婦関係を円満に維持しようと努力しない約束を破ったケースです。